「毎年、郷の山形から送ってもらうの。おすそわけ。」といってお客様に、さくらんぼをいただきました。大きくて、ツヤツヤと輝いた、色のきれいなさくらんぼ。
子供の頃、缶詰のさくらんぼが大好きで、ひとりで缶をあけては食べていたものです。わたしにとっては、お弁当に入れてもらうさくらんぼが、お弁当のメインだった。
生のさくらんぼなんて、子供の頃は、そうそう食べられなかったように記憶しています。さくらんぼの味は、あのシロップ漬けの味なのだと思ってた。大人になって、自分でさくらんぼを買うようになるまで、さくらんぼの味というものが、よくわかっていませんでした。
大人になって買えるようになったさくらんぼは、さくらんぼではなく、アメリカンチェリー。日本のさくらんぼは、普段は手のだせない高級品でした。本当に最近になって、たまに「ご褒美に」と買ってみるようになって、ようやく味がわかるようになりました。わたしにとってさくらんぼは、ご馳走だ。
甘酸っぱくて、口の中がきゅっとなる、フレッシュでさわやかなご馳走。体にいれる「宝石」だな、って思う。ああ、本当に「宝石」だな。さくらんぼ。
というわけで、「宝石」を関口さんの黒い器に盛ってみました。うん。いい感じ。
さくらんぼを存分に味わいました。旬のものを器と一緒に味わう贅沢。
A様、ごちそうさまでした。
使った器
関口憲孝 黒角鉢 17cm×17cm 高さ7cm 3780円
6月22日(土)〜28日(金) 関口憲孝展
ざらっとした手触りが心地よい土ものの器も、
色味が綺麗で目に鮮やかな石ものの器も、
夏の食卓を豊かにしてくれます。
ぜひ、お運びください。
会期 2019年6月22日(土)〜28日(金)
会期中無休
営業時間 12時~19時 最終日17時まで