今日は天野志美さんの金継教室2回目。
「割れ」の器を漆でノリをつくり接着していきました。
天野さんは糊漆を作る際には、「ごはん」を使っていますが、
こちらは練るのに、とても時間がかかるのと、コツが難しいので、
今回は上新粉を練って、糊漆をつくります。
それを、割れた器の断面にしっかり塗っていき、
少し漆を乾燥させてから、器を接着し、固定しました。
割れの器は、この最初の接着のところが難しく、
ずれて段差ができてしまったり、糊漆が足りずに剥がれてしまったり、
ということが起こりやすいところです。
割れた器どうしがずれないように、圧をかけながら、
しっかり接着し、ずれないようにテープなどで保定します。
今日は、室内の温度も高めで、漆の乾燥が早かったので、
うかうかしていると、漆が乾いて接着できなくなってしまいます。
すばやい作業が必要なようでした。
漆は植物から採れるものですから、扱いは食べ物と同じ「生もの」扱いです。
作った糊漆が余った場合は、冷蔵庫などで保管し、
早めに使い切るのがよいそうですよ。
次回3回目。
今回補修した箇所の漆が乾燥して痩せてきますので、
その上から、改めて漆を乗せていく作業をしていきます。
されまで、今日修復した漆をじっくり乾燥させるために、器をねかせておくのでした。