先日、11月25日(土)〜12月1日(金)に個展を開催していただく、
田谷直子さんの工房にお邪魔しました。
田谷さんの工房は、相模原の津久井湖の近くにあります。
満開の野菊たちが作品と一緒に迎えてくれました。
工房では、今回の個展に持ってきてくれる器たちなどなどが、
棚にびっしりと並べられていました。
田谷さんの器は、しっかりとした作りの土もので、
厚手すぎず、薄手すぎず、
丁度よい重さや、強度、汚れにくさがあって、
とても使い勝手がよい。
家庭料理を、どーんと受け止めとくれる、
おおらかさが魅力です。
「自分で使って気になる部分を、そのつど試しながら、
少しずつ改良して言っています。」
との言葉どおり、例えば電子レンジに入れられたりもしますし、
貫入の多い器でも、シミなどになりにくい釉薬になっていたりします。
「今回はポットや蓋物をたくさん作っています。
このなかから、いいものを選んで持っていこうと思っています」
とおっしゃっていました。
ポットの作りの話や、釉薬のかけ方の話、
使っている土の話など、いろいろお聞きしました。
10年ほど前までは、原土を使っていたのだけれども、
それが取れなくなって、この10年は瀬戸や唐津の土をいろいろ試しているそう。
「原土を使っていたときと、今と、何か変わりましたか?」
とお聞きしましたら、
「やはり仕上がりの雰囲気は違います。色の出方とか」
「だから、いつも、ちょっとずつ、
いろいろ試しながらやっています」
「こういう色に仕上がるだろうって妄想して、
窯を開けてみたら全然違って、落ち込んだり、
それの繰り返しです 笑」
とおっしゃっていました。
なんと、田谷さん、独立して窯をもってから今年で20年だそう。
「自分らしく作れるものを、自然の流れの中でやってきた。」
「田谷直子展」
そんな田谷さんならではの器たちが並びます。
ぜひ、出会いにいらしてください。
田谷直子
1973年 神奈川県生まれ
1996年 明星大学日本文化学部 生活芸術学科 卒業
1997年 同大学陶芸専攻研修生 修了
自宅工房にて制作開始
青ルリ、はちみつ、土色、白茶、きなり、グリーン、etc
冬のお料理をひきたててくれるのは、
こんな綺麗色の器たちです。
土ものらしい、おおらかなフォルムに、
釉薬の面白さがあいまった、
田谷さんならではの魅力ある器が並びます。
ぜひお出かけください。
会期 2017年11月25日(土)~12月1日(金)
会期中無休
営業時間 12時~19時 最終日17時まで