12月3日(土)からの藤吉憲典さんの個展。
今回作ったDMに飯碗を沢山載せたのですけれども、そのせいか、
「飯碗以外の作品も展示されますか?」
というお問い合わせをいくつかいただきました。
もちろんですともさー!
小皿、中皿、大皿、小鉢、中鉢、大鉢、片口、湯呑み、酒器、のほか、来年の干支の置物、そしてずらっと蕎麦猪口が48客!(←さきほど出展リストがやってきたのです^^)
というわけで、見ごたえたっぷり。
年末年始の華やかな食卓に使いたい器が沢山あります♪
ぜひ、楽しみにいらしてくださいね♡
さて、今日は、藤吉憲典さん作品に描かれる文様についてのお話です。
藤吉さんの器で、飯碗とか、蕎麦猪口などの、立ち上がりのある小ぶりな器に、文字とか、花文様とか、こんな感じに同じ文様が繰り返し描かれているときの、文様の数が「3」であることが多いのです。
それは何故だろう、とずっと思っていました。
3という数字に意味があるのかな?
縁起がいいとか?
って。
で、前日工房でお話を伺ったときに、謎がとけた。
なるほど!ということだったのですけれども、何故だと思いますか?
例えば、この飯碗の場合、「寿」の文字が3つ、「蝙蝠」の文様が3つ、こんな感じに描かれています。
これは、実は、一つの文様を正面に向けて置いて、そこから眺めてみたときに、文様の出方が一番美しく見える配置になるように「文様は3つ」で描いているのだそうです。
これ、「4つ」のほうが絵柄のおさまりがよさそうにも思えるのですけれども、4つだと、正面からみたときに無駄な絵柄が見えてしまって、美しくない。
「2つ」だと、絵柄が少なくて余白が多すぎる。
「3つ」で描いてあると、器の両端に表れる文様が美しく見え、おさまりがいい。
絵柄と余白のバランスがいいのです。
すごいですよね。
なるほど、器に描かれる文様は、そういう理由で描かれていたりもするのだなぁ、って、感動してしまいました!
面白いなぁ。
文様って、ただ描いてあるわけではないのですね。
今回の個展の初日12月3日(土)は、藤吉憲典さんが在店くださいます。
器の話、歴史の話、なんでも教えてくださいます。
ぜひぜひ、いろいろ質問してみてくださいね。
楽しいお話が沢山聴けますので^^
2016年12月3日(土)〜10日(土)
12時~19時 最終日17時まで
会期中無休
近年はアート作品に意欲的に取り組んでいる藤吉憲典さん。
今回は「食器を沢山作っていきます」とおっしゃっています。
アートと向き合ったからこそ、食器という「用途のあるもの」
への思い入れが増しているのだそう。
絵付けだけでなく、その細部のつくりまでが美しい器を
ぜひ手にしにいらしてください。
うつわ ももふく
194-0013 東京都町田市原町田2-10-14-101
TEL 042-727-7607
小田急線・JR横浜線 町田駅より徒歩10分〜15分
※専用駐車場はございません。
お近くのコインパーキングをご利用ください。