今日は、天野志美さんの金継教室6回目、最終回。前回蒔いた金の上に「粉固め」をし、その上から「磨き」をかけて仕上げます。
「粉固め」というのは、金を蒔いたところに生漆を薄く塗って和紙などで拭き取り、風呂にいれて数日乾かす、という作業です。コチラは、宿題でやってもらっています。
なので、今回は、前回練習で作った金蒔きをした器を用いて、「磨き」の練習をしました。
「磨き」は炭などを使って金蒔きしてある表面を軽く研いだ後、メノウや鯛牙などを使って磨く作業です。
金継は、「粉固め」と「研ぎ」の作業を日数をかけて何回か施すことで、美しい仕上がりになります。その際の道具の使い方や、コツなどをいろいろ天野さんから教えていただきました。
これで金継の全行程は終了です。
あっという間の6ヶ月間。今回実際に直している器たちは、まだまだ、炭粉上げという作業や、中塗り炭研ぎの途中ですので、それは、教室で練習した作業を元に、ご自宅で仕上げることになります。
実際に金継をやってみると、思った以上に沢山の行程があったり、コツがあったり、しますし、兎に角時間がかかる。そして、きちんと直そうと思うと、金継の漆の知識だけでなく、器の作りについての知識も必要になってきますので、結構難しいものかもしれません。
ですが、参加してくださった皆さんは、「金継以外の、いろいろなことを知ることができて、楽しかった」とおっしゃっていました。
これで今回の教室は終了ですが、金継は続けていただき、器たちを最後まで直して、また新しい姿になった器を楽しんでもらえればと思います。
ご参加いただいた皆さまありがとうございました。
天野さんの金継教室は4月より新たに開催予定です。詳しい内容が決まりましたら、またこちらでお知らせしますね。