「田辺さん!轆轤、やりませんか!」
「えぇ〜!やるやるぅ〜♡」
増田さんが声を掛けてくださったので「ヤッホー」とばかりに工房にお邪魔して轆轤を体験させていただきました。
なーんと!
器屋という仕事をしているにもかかわらず、轆轤に触るのは 初体験!きゃっ!
粘土を触るのは、実に、中学生以来、かもっ。
「轆轤さわったって、作りたいものもないし、不器用だし、ゴミが増えるはヤだし、ブツブツ・・・」ってずっと、作ることには消極的だったのですけれども、
そんなんではいかーん!というわけで増田さんが誘ってくださったワケなのです。
↑増田さんです。ダンディーなおじさまっ♪なのです。
ワタクシのために電動轆轤をひとつ、倉庫から出して用意してくださいました。
しかも汚れないようエプロンまで用意してくださって! 嬉泣
まずは、増田さんに、粘土の扱いかたとか、菊練りなどのお手本を見せてもらい、いよいよ、轆轤の前に座らせてもらいます。
「じゃあまずは、これを手で包み込んで、やさしく上に引き上げて・・・・」
と、お手本の増田さんは、粘土を本当に柔らかい生き物を包みこむように、やさしく自在に扱うのですが、いざ自分で、それをマネて、みょーん、とやってみたところで、まーったく全然粘土は塊のまま、動く気配がない・・・・・。
「あぁ、あぁ、力が強すぎる〜、もっとやさしくしないと、ほら!」
ブツっ・・・・・あ、粘土ちぎっちゃった・・・・
人様からは器用そう、などと言われる事もあるのですけれども、実はワタクシ、ものすごい不器用。手が、思い通りに動かんのんよぅ〜。
いわれている事が咄嗟には理解できず、頭が混乱して、力が入りまくり、焦るものだから、よけいにガチガチ。
みかねた増田さんが、手を添えて、こんな感じ、と教えてくださいましたっ 汗
増田さんは、もともと学校で美術の先生をなさっていたので、教えるのがものすごく上手(って失礼ですよね・・スミマセンっ)
こちらが落ち込まないよう、上手く誘導してくださって、決してけなさず、「ほら、いい形ですよ、いいですよ〜」って褒めておだてて、最後まで優しく指導してくださいました。
どーです! ↑ドヤ顔
ありえないほど歪んでますけどw 中心がずれちゃってるけどw
形になっているじゃぁないですか!っていうか、できたよ!すごいのが!
でも、でも、この後、どーすんだろ、この不格好なものは、って思っていたのですけれども、
「これ後で高台削って仕上げますねぇ」って増田さん。
えぇぇえぇ!これ仕上げてくださっちゃうのですかぁぁぁぁ〜 泣
どういうものが出来てくるのか、楽しみなような不安なような・・・・作るって難しくてコワイ・・・
轆轤をしながら、増田さんに、いろんなことを教えてもらいました。
一度挽いた轆轤は触りすぎると、最初の勢いや良さが「死んで」しまうこと、とか、土を生かすとはどういうことなのか、形を作るとはどういうことなのか、とか。
いやぁ、勉強になりました。
あの粘土の塊を、作品として、器として、世に出す事の難しさを、ものすごく感じた。
あれは「表現する」というものではなく「現れて」しまうものなのですね。
なんというか、モノの見方が、変わっちゃった。
轆轤を挽くと、粘土に触ったりすると、モノの見方が変わっちゃうだろうなぁ、それは使い手側の視点から離れてしまうのでは? いいのか? などと思って、今まで触らなかった部分もあるのですけれども、触ってよかった!
そして、やっぱり、確かに視点が変わった。
今まで、知らなくて、本当にスミマセン。
作家がやりたいことに、ちょっと触れたような気がする。
なんというか、勘違いしていたなぁ。
すごく深いものに触れたような気がする。
ちょっとワカッタことがある。
これからどうしていくか、考え直さねばなるめぇ。
とっても、とっても深い一日でした。
増田さん、どうもありがとうございました。
目の覚めるような一日でした。
いやぁ・・・・
あぁ・・・・
あぁ・・・・
あぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・
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