ただ今、和食器の基本、器を購入したら知っておきたいことについてシリーズでお伝えしています。
第4回目はお料理を盛る前に・・・ひと手間加えて綺麗な状態を長持ちさせましょう。
■お料理を盛る前に・・・
・磁器のうつわは・・・
基本的にはそのままお料理を盛り付けても大丈夫です。
ただし、マット釉などで表面が少しざらっとしているものは染みなどが付くことがあります。
お使いになる前にさっと水に潜らせ軽く拭いてから盛り付けますと、匂いや染みがつきにくく、また落ちやすくなりますのでお試しくださいね。
※磁器のマット釉の器は、カトラリーなど金属のものでこすると、その部分が黒っぽく跡になることがあります。目立たない場所で試してから使うカトラリーを選らぶとよいですね。
もっとも使い込めばそれも味、という考え方もあります。
・陶器のうつわは・・・
お使いになる前にうつわに水を張るなどして表面に水を含ませた後、水分を軽く拭いてからお料理を盛り付けますと、匂いや染みもつきにくくなり、ゆっくりとうつわが育ちますので、是非お試しください。
※特に粉引・焼締めのうつわは、必ず水に浸してから盛り付けることをお薦めします。
粉引の器は、どんな使い方をしても長い間には貫入か入ったり染みになったりしていきます。
そういう器です。
ですが、このひと手間かけることで器が「育つ」のか「汚れになる」のか違ってくると思います。
せっかくですから感じのよい味のある器に育てたいですね。
盛りつけ前の器へのひと手間は、お料理の一部です。